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2016/08/09
2016/08/09

カンヌライオンズ2016 モバイル部門受賞作3選

カンヌ全体を見ると、やや下火になりつつあるとはいえソーシャルグッドが色濃い作品や、壮大なスケールのプロジェクトも多く、「ちょっと普段の業務の参考にはならないかも」なんて思っている業界人も多いはず。

 

ということで、今回はもう少し地に足のついた、明日の企画の参考になりそうな3作品をモバイル部門の受賞作からご紹介してみます。

 

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リアルタイム性と位置情報を活用した、シドニーのオペラハウス。

 

 

優美なフォルムの建築で有名なシドニーのオペラハウスですが、その特徴的な外観ばかりが注目され、殆どの人が建物の中に入らずに帰ってしまうことが課題でした。

 

そこで、オペラハウスは、Instagramにオペラハウスの写真の投稿がアップされるとその位置情報を即時に検知するソフトウェアを開発。
外観の写真を投稿した人に、オペラシティで働く様々な職種のスタッフがすぐさまビデオメッセージを送って誘いをかけます。「オペラハウスの中で、舞台の衣装を試着してみませんか?」
他にも、「舞台リハーサルを見ませんか?」「レストランで試食しませんか?」などなど、どれも通常では体験できないちょっとスペシャルなもの。

 

体験者はその様子をInstagramに投稿し、それまで建物の外観の写真ばかりだったタイムラインに、オペラハウスの中での貴重な体験の投稿が溢れるように。
モバイルの位置情報と即時性をうまく活用し、そこにスタッフのオペレーションが加わることでこんなに素敵な施策が生まれるんですね。

 

 

Snapchatの顔交換を屋外ポスターで

 

 

続いては、世界的ビデオオンデマンドサービスのNetflixがフランスで行ったキャンペーンです。
互いの顔を認識し、リアルタイムに交換してしまうエフェクトが大流行した動画共有アプリのSnapchat。
その顔交換を、屋外ポスターを使ってやってしまおうと言うのがこのアイデア。
Netflixで配信しているドラマの出演者とあなたの顔を交換できるよう、俳優と並んで撮影できるレイアウトのポスターを作成し、街に張り出しました。
実際に試してみた参加者も楽しそうにシェアしています。
流行のモバイルアプリにうまく便乗した事例ですね。

 

 

車のトランクを宅配ボックスに

 

 

3つ目は、ちょっと世の中を便利にしてくれそうなアイデア。
スウェーデンの自動車メーカーVOLVOでは、地元のスタートアップ企業と提携し自分の車のトランクを宅配ボックスにできるサービスの試験運用を始めました。
VOLVOオーナーが自分の車を配送先に指定すると、宅配代行業者が荷物をピックアップし、位置情報システムで自動車の駐車場所を検出して駆けつけます。
そして一回だけトランクを開けられるワンタイムキーを使って届けてくれるという仕組み。
まずは限られたエリアでの展開とのことですが、2025年には世界200都市での展開を目指す計画だそう。
最近ネットショッピングの機会も増えているので、助かる人は多そうですね。

 

3つの受賞作ともモバイルならではの、デバイス特性、位置情報、リアルタイム性、を活かして見事にアイデアに昇華させた事例でした。

 

かつてモバイル先進国と呼ばれていた日本ですが、スマートフォン時代になり本年のモバイル部門での受賞作は1作品のみ(コードアワードでも「ベスト・イフェクティブ」を受賞した「GIGA Selfie」)と少し寂しい状況です。
来年こそは日本作品がリストを賑わせられるよう業界全体でチャレンジしていきたいですね。

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