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「コードアワード2016」贈賞式レポート
2016/08/05
2016/08/05

審査員の言葉と共に振り返る
「コードアワード2016」贈賞式レポート

7月27日、デジタルを活用したマーケティングやプロモーション施策を表彰する、「コードアワード2016」の贈賞式を開催いたしました。

 

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前身であるモバイル広告大賞から進化を遂げ、今年で3回目を迎える本アワードは、デジタルを介して創造した「体験(エクスペリエンス)」によって成功したコミュニケーション事例を広く募集。すでにお伝えしている通り、アワード初となる海外からの応募を含めた全139の作品から、12作品が各賞を受賞しています。

 

贈賞式では受賞12作品を創り上げた皆さんを称え、トロフィーをお贈りすると共に、一般投票から選ばれる「パブリックベスト」に輝いた作品も発表。各賞に贈られた審査員の言葉と共に、受賞の喜びと今後への期待に湧いた「コードアワード2016」贈賞式の様子をお伝えいたします。

 

※2016年8月24日公開

 

初となる海外からのエントリーも。国際基準こそのグランプリなし

本アワードでは、業界の第一線で活躍される9名の方々が審査員を務めました。
残念ながら、グランプリは該当作品なしという結果となりましたが、そのことについて審査員長を務めた佐藤カズー氏(TBWA/HAKUHODO チーフ クリエイティブ オフィサー)は、「アワード史上初めて海外からのエントリーがあり、アワード史上初めて、海外からの審査員(ジョン・メリーフィールド氏/Google Inc. チーフ・クリエイティブ・オフィサー グーグル アジア・パシフィック)を招きました」と、アワードそのものが日本国内を飛び越え、グローバル基準に達したことを指摘。

 

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TBWA HAKUHODO チーフ クリエイティブ オフィサー 佐藤カズー氏

 

まさに今、世界で同時多発的なブームを巻き起こしているデジタルコンテンツ『ポケモンGO』を例に出し、「私たちや、さらに若いデジタルネイティブにとって、もはや国境はなく、グローバルな視点が大切。その結果が、グランプリなしに象徴される審査の厳しさです」と、審査の様子を振り返りました。

 

 

3つの新たな賞を新設。審査員の言葉と共に振り返る全受賞施策

惜しくもグランプリは逃したものの、受賞作品はすべて今後の発展を期待させる秀逸なものばかりです。

 

とりわけ今回は、世界中のあらゆるデータを有効活用し、データとクリエイティブを結びつけた施策に贈られる「ベスト・ユース・オブ・データ」及び「グッド・ユース・オブ・データ」、そして既存の概念にとらわれない新しいメディアの活用、もしくはまったく新しいメディアの形を創造した施策に贈られる「ベスト・ユース・オブ・メディア」及び「グッド・ユース・オブ・メディア」、さらに各賞の視点以外に際立った要素のある施策に贈られる「審査員特別賞」の3つを新設。

 

それでは各受賞チームに送られた審査員の言葉と共に、受賞作品をご紹介しましょう。

 

◆ベスト・ユース・オブ・データ
該当作品なし

 

◆グッド・ユース・オブ・データ
長崎新聞配達ルート データMAP化プロジェクト「The Way」(株式会社長崎新聞社)
YASKAWA BUSHIDO PROJECT / industrial robot vs sword master(株式会社安川電機)
エゴサーチ採用(面白法人カヤック)

 

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株式会社博報堂ケトル クリエイティブディレクター 橋田 和明氏

 

「データを用いたクリエイティブは、日本でも世界でも黎明期にあり、審査員全員が『これは新しいね、未来を創っていくね』と一致した作品はまだまだなかったことから、ベストは該当作品なしとなりましたが、グッドを受賞した3作品については、今後の未来を指し示していく可能性を感じます。受賞作の3つに共通していることは、温度のないものと思われがちなデータを、温度の高いクリエイティブに仕上げている点です。今後も新たな手法は増えていくと思いますが、この3作品は、人間のエモーションの本質に触れるためには、どんな考え方が必要なのかを教えてくれたと思っています」(審査員:橋田 和明氏)

 

 

◆ベスト・ユース・オブ・メディア
Native Mobile Music Video(キングレコード株式会社)

 

◆グッド・ユース・オブ・メディア
くばら あごだしチャレンジ(株式会社久原本家グループ本社)
Family Reminder(江崎グリコ株式会社)

 

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左:PARTY クリエイティブディレクター 伊藤 直樹氏
右:「ベスト・ユース・オブ・メディア」を受賞したTBWA HAKUHODO クリエイティブディレクター 近山 知史氏

 

「ユーチューバーを始めとした素人の方の映像作品に対し、『僕たち、勝てるかな?』と思っていながら仕事をしているわけですが、僕らはこの業界に生息しているからこそ、毎日、メディアのことを考えています。我々にある『メディアの使い方をひねってやろう』という考えこそ、この部門の面白さで、ユーチューバーの方々は考えないことです。とりわけベストを受賞した『Native Mobile Music Video』は企画が持っている一番大切な部分をそのまま分かりやすくネーミングし、モバイルネイティブに向けて携帯をジャックした。グッドの2つもかなり変わったメディアの使い方をしていて、まさに「エクスペリエンス」、体験の部分を変えたことから、審査員一同自信を持って、賞をお贈りしています」(審査員:伊藤 直樹氏)

 

 

◆ベスト・イフィクティブ
GIGA Selfie(オーストラリア政府観光局)

 

◆グッド・イフィクティブ
INTELLIGENT PARKING CHAIR(日産自動車株式会社)

 

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株式会社電通 電通総研Bチーム クリエーティブ/コピーライター キリーロバ・ナージャ氏

 

「イフィクティブとは本来、数字を誉める部門なのですが、今回は数字を達成するために、いかにクリエイティブなことを考えついたかを賞しています。グッドの『INTELLIGENCE PARKING CHAIR』はプロトタイプを創ることで、誰も知らなかったことをバズらせてしまうという新しい手法を考えつき、ベストの『GIGA Selfie』は、現代のデジタル世代が好きな手法を用いて、(セルフィーを撮るときの)ドヤ顔からオーストラリアのことをどんどん知らせていくという手法が素晴らしく、賞につながりました」(審査員:キリーロバ・ナージャ氏)

 

 

◆ベスト・クラフト
GREEN NAME(キリンビール株式会社)

 

◆グッド・クラフト
Deja vu|KAMRA(invisible design lab.)

 

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左:株式会社宣伝会議 事業構想大学院大学学長/宣伝会議取締役メディア情報統括 田中 里沙氏
右:「ベスト・クラフト」を受賞したキリンビール株式会社 野際 陽介氏

 

「クラフトは全作品に共通する要素ですので、審査が難しい面がありましたが、グッドを受賞した『Deja vu|KAMRA』は、ずっと見続けてしまう映像、なめらかなクリエイティブを実現し、国境を越えて多くの方を魅了しました。ベストの『GREEN NAME』についてはブランドの価値やイメージを視覚的に伝えると同時に、自分の名前の漢字が持つ世界観を提供するという体験から、ユーザーに新たな発見や喜び、楽しさを感じさせたのではないかと思います。多くの人たちを喜ばせた2つの作品に、称賛を送らせていただきます」(審査員:田中 里沙氏)

 

 

◆ベスト・イノベーション
G・U・M PLAY(サンスター株式会社)

 

◆グッド・イノベーション
mineo フリータンク(株式会社ケイ・オプティコム)

 

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株式会社BIRDMAN 代表/クリエイティブディレクター 築地 Roy 良氏

 

「予定時間をかなりオーバーして議論を重ねる中、比較的、早く決まったのが、この賞です。親になると痛感することですが、子供に歯磨きをさせるのは本当に大変です。そこで歯磨きをIoT化し、子供から『歯磨きがしたい!』と言わせてしまった『G・U・M PLAY』は、満場一致の受賞です。またグッドの『mineo フリータンク』は、これまでネガティブ要素でしかなかった通信料制限を契約者全員でシェアすることで、ほかのキャリアとは圧倒的に違うサービスを創造した。これまで家族間でのシェアはありましたが、自分にも身内にも見返りのないサービスが成り立っているのを見て、感動すら覚えました」(審査員:築地 Roy 良氏)

 

 

◆パブリック・ベスト
Next Stage with You(メルセデス・ベンツ日本株式会社)

 

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左:株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング 取締役 坊垣 佳奈氏
右:「パブリック・ベスト」を受賞したHAKUHODO THE DAY ECD 佐藤 夏生氏

 

「デジタルを介したエクスペリエンス(体験)を賞するのが本アワードですので、新しくておもしろい体験を、いかにユーザーに提供していくのかを競うアワードと言っても過言ではありません。そういう意味では、審査員は関わらず、一般投票のみで選ばれるパブリック・ベストは、ほかの賞に負けず劣らず栄えある賞です。受賞作はかなり豪華なメンバーも関わられていて、障壁の多いモノ作りだったとは思いますが、純粋にユーザーが楽しめる部分から、最終的に消費の部分までつながった広告としても評価されるべき、素晴らしい作品だと思います」(審査員:坊垣 佳奈氏)

 

◆審査員特別賞
INTELLIGENT PARKING CHAIR(日産自動車株式会社)

 

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中央右:「審査員特別賞」を受賞した 日産自動車株式会社 ブランド&メディア戦略部 主担 冨井 祐樹氏

 

「デジタルを介した体験を賞する本アワードは、想像の極みを審査することと同義ですので、物凄く厳しい目で、未来において素晴らしいモノになるかどうかを基準に選定しています。そのなかで審査員の目はブレませんが、作品から審査の基準が広がり、逆に審査に刺激を与えてくれた賞が、審査員特別賞だと思っています。この椅子に象徴された日産自動車の技術によって、私たちの未来を楽しませてくれるだろうという企業の素晴らしさに魅了されましたし、プロジェクトそのものが、多くの人を楽しませたと思います」(審査員:田中 里沙氏)

 

 

秀逸な施策が各賞に輝いたからこそ、「来年はもっともっと強く」

審査員のコメントのほか、受賞チームの代表者から喜びの声が語られたのはもちろん、アワードには「ベスト・ユース・オブ・メディア」を受賞した「Native Mobile Music Video(キングレコード株式会社)」から、作品の主役となったアイドルグループ「lyrical school」のメンバーも登場し、会場を沸かせてくださいました。

 

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「ベスト・ユース・オブ・メディア」を受賞したlyrical schoolも登場

グローバル視点での厳しい審査基準ゆえに、グランプリ作品は該当なしとなった本年のアワードですが、「来年はもっともっと強く、グローバル基準のコードアワードだからこその作品が生まれることを信じております」という審査員長・佐藤カズー氏の言葉通り、次年度への期待を強く感じさせる試作の数々が披露されたひとときとなりました。

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