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2015/10/29
2015/10/29

iPadシリーズ画面サイズ比較|何センチかA4/A5サイズと比較図解してみた。

 

突然ですが、“iPhone”は秋の季語だと知っていましたか?

 

iOSの音声認識アシスタント“Siri(シリ)”に向かって「俳句を詠んで」と尋ねると教えてくれるんです。(何度か聞いてみてくださいね)なぜ秋なのかまではSiriも教えてくれませんが、毎年秋にiPhoneの新機種が発表になるからでしょうか。

 

そして今年2015年秋に発表された、iPhone6S、iPhone6S Plusは外観や画面サイズに関しては昨年発売のiPhone6シリーズと特に変更はなかったのですが、一方でiPadシリーズには新たな画面サイズが加わりました。iPad Proです。

 

 
 

iPad シリーズの画面サイズを比較

大きくなったiPad Proのサイズを語る前に、まずこの従来からある Airのサイズについて考察してみましょう。

 

iPad シリーズ 画面サイズ 比較

iPad mini 7.9インチ(縦16.1cm×横12.1cm)≒ 単行本サイズ(18.8cm×12.7cm)
iPad Air 9.7インチ (縦19.8cm×横14.9cm)≒ A5サイズ(21cm×14.8cm)
iPad Pro 12.9インチ(縦26.2cm×横19.7cm)≒ A4サイズ(29.7cm×21cm)

 

初代iPadから同じ画面サイズを引き継いでいるiPad Airは9.7インチ、スクリーンエリアの縦横サイズは縦19.8センチ、横14.9センチです。

 

これは芥川賞や直木賞などの文学作品が掲載されることでも知られる文芸誌や、高校の教科書のサイズで使われるA5サイズ(21センチ×14.8センチ)と近いことがわかります。若干A5よりもiPad Airの画面の方が小さくなりますが、余白部分と思えば気にならない範囲です。

 

一方、最大画面サイズとして発表されたiPad Proの画面サイズは12.9インチ、スクリーンエリアの縦横サイズをAppleのデベロッパー向け情報(Case Design Guidelines for Apple Devices)で確認すると、縦26.2センチ、横19.7センチもあります。
この短辺の長さは、一回り下のiPad Airの長辺とほぼピッタリ一緒です。

 

執筆時点ではまだ未発売なので、実寸大の模型を作って比べてみました。

 

iPad Air を iPad Proの模型の上に重ねた状態

【iPad Air を iPad Proの模型の上に重ねた状態】

 
 

見開き表示にも耐えられるiPad Pro

iPad Proの短辺の長さは、一回り下のiPad Airの長辺とほぼ一致。
これは何を意味するのでしょう。

 

iPad Airではこの文芸誌を1ページほぼ実寸で表示させることができますが、実際の紙の冊子では見開き状態、つまりは2ページを同時に見るのが一般的です。
この、A5冊子を見開きにした状態に近いディスプレイサイズを持っているのが大きくなったiPad Proというわけです。

 

もちろん、iPad Airでも見開き状態で表示することは出来ますが、読みたい場所を毎回ピンチズームして拡大し、全体を俯瞰したいときは再度縮小するという手間がかかるのが難点でした。

 

文芸誌と教科書の共通点は、どちらもじっくりと集中して読むタイプの冊子であるということです。時間をかけてじっくり集中したい場面では、ちょっとした動作ではあれ、毎回拡大縮小する必要があるこれまでのiPadと、紙の冊子と同じ感覚で取り扱えるiPad Proではどちらが良いか言うまでも無いでしょう。

 

また、時間をかけてじっくり読む時の姿勢を思い返すと、椅子に座り本を机の上においた状態で手を添える体勢が多いのではないでしょうか。実際に模型と実機を使ってサイズ感をためしてみると、iPad Airでは机に置いた状態ではすこし小さく感じてつい顔を近づけてしまうのですが、Proでは自然と顔と画面が30センチから40センチ程度離れた姿勢になりました。

 

さらに、スクリーンが大きいことで視野の中に占める周囲の風景の面積が少なくなり、自然と画面に集中できるように感じたことも、今回試してみて気づいたポイントでした。

 
 

教育現場での活用

既存の教科書ともサイズの親和性が高いことからもわかる通り、まさに教育現場での活用にiPad Proの導入が期待されています

 

文部科学省の調べでは平成27年の電子教科書の整備状況は平均で39.3%と年々増加傾向にあります。

 

出典:平成26年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/__icsFiles/afieldfile/2015/09/02/1361388_01_1.pdf

 

電子教科書であれば、全学年分の教科書はもとより、辞書や資料集、地図帳など参考資料も全て1つのタブレットの中に収録することができます。そうなれば重要度の高くない知識については、暗記していなくてもその場で手元のタブレットで調べれば良いのです。

 

 

こういった学習スタイルの変化によって、デジタル教科書で学んだ学生は、ただ闇雲に知識を詰め込むのではなく、必要な知識を必要なタイミングで適切に取り出すことを得意とするスマートな世代となるでしょう。

 

既に米国のマーケティング業界では、ミレニアル世代と呼ばれる西暦2000年前後に生まれ、幼い頃からデジタル機器やインターネットを使いこなして育った世代は、その上の世代とは明らかに異なる志向や価値観を持っているとされ、彼らに対していかにコミュニケーションするかが大きな関心を集めています。

 

電子教科書で育った、ミレニアルのさらにその次の世代ではいったいどんな変化が現れるのか。マーケティングの手法にも大きな変化が求められるかもしれません。

 
 

iPad Proが活躍する業種

iPad Proはビジネスシーンでもその活用が期待されています。

 

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【iPad Proの模型にA4用紙を重ねた】

 

オフィスで最もよく用いられる資料サイズはA4用紙。iPad Proのスクリーンサイズと解像度があれば、そのオフィスドキュメントを原寸に近い縮尺で表示出来ます。

 

特にその大きな画面の力が発揮されそうな業種としては、ビジュアル要素がビジネスに直結するものがあげられます。例えば、アパレルやCADデータを使う建築・インテリア、車、それにレントゲンやエコー写真などを扱う医療分野です。

 

これらが、単なる従来の紙の代替ではなく、例えばインテリアであればその場でテクスチャやデザインを変えてみたり、医療であればカラダの様子を3Dで動かしてみたりと付加価値をつけた見せ方が可能になります。

 

もちろん、従来サイズのiPadでも同様のことはできました。
けれども小さいサイズではこんなデメリットもあったはずです

 

とある美容室で、美容師がタブレットを使ってヘアカタログを他のお客さんに見せている場面に遭遇した時のことです。
美容師とお客さんが膝を並べてタブレットを覗き込みます。
あまり大きくない画面を見るために、まるで恋人同士のように顔と顔が近づいています

 

一見、お客さんとの距離が縮まって良いようにも思えますが、人間には他者との間合いを取るための心地よい距離感があると言われています。パーソナルスペースと呼ばれるもので、人は、まだ親しくない相手が自分のテリトリーに入ってくると、不快を感じるのです。

 

知らない人同士の会話や商談などでは、相手に手は届きにくいが容易に会話ができる距離である1.2mから2m程度の距離が必要と言われます。ちょうどテーブルを挟んで向かい合ったくらいの距離感です。
これまでのタブレットサイズでは、相手と一緒に画面を見るためにはどうしてもこのテリトリーに入り込む必要がありました。

 

それがiPad Proであれば、もう少し距離をとって画面を共有することが出来そうです。機能やスペックだけではないサイズの違いならではの使い勝手が、生身の人間を相手にする商談や接客の現場では重要になってくるのです。

 

 

更にインタラクティブな使い方に

ビジネスでのタブレットの使い道は、単にグラフィカルな画像や動画を見せるといった表現の豊富さだけにとどまりません。

 

ちょっと従来の営業の現場を想像してみます。

 

・予め用意された数種のパンフレット
・手持ちのパンフレットに沿った定形の営業トーク
・カタログに無いオーダーに応えるには、一旦事務所に戻らなければいけない

 

これが、タブレットを使うことで

 

全ての商品ラインナップを網羅した、膨大なカタログデータが常に手元に
・お客様の要望・コンディションに合わせたトークスクリプトも装備
・カタログに無い柄やデザインの組み合わせもその場で合成して見せられる

 

というように、より顧客志向のコミュニケーションに変えることができるのです。
まさに電子教科書の時と同様に、物理的な容量を気にせずに、膨大な情報を持ち歩くことができることでの変化といえるでしょう。

 

そして、そういった接客を一度でも味わった顧客が、元のようなスタイルの接客で、もはや満足できるでしょうか。

 

自分で必要な情報をすぐに引き出して、最適な判断をすることを幼いころから身につけるであろう新世代の消費者。同時に、接客やビジネスの現場でも、パターン化されたコミュニケーションではなく、お客様の好みや状況に合わせて情報を自在に繰り出していく、顧客志向の営業スタイルが必要となってくるでしょう。

 

そんな変化を決定的なものにする可能性を、一回り大きくなったiPad Proが秘めていることがわかりました。
これまでより78%も大きくなった画面サイズにあやかって、導入効果も大きくできるか否か。
その成功は、デバイスの変化の先にあるそれを使う人々の変化に気づいたマーケターだけが得られるのかもしれませんね。

 
 

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