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HOME > フリマアプリ「メルカリ」はどれだけ浸透しているのか? ~メルカリ vs ヤフオク~
2017/07/25
2017/07/25

フリマアプリ「メルカリ」はどれだけ浸透しているのか? ~メルカリ vs ヤフオク~

 

前回は、経済産業省の調査結果よりBtoC-EC市場に関するデータをご案内しました。

 

 15兆円を突破した国内BtoC-EC市場
 ~経済産業省「電子商取引に関する市場調査」から気になるデータをピックアップ~

 http://www.d2c-smile.com/201705309145

 

報告書内には他にも気になる記述がありました。

 

“近年、ECチャネルの一つとして個人間EC(CtoC-EC)が急速に拡大していることを踏まえ、本調査において、CtoC-EC市場規模推計を実施しました。平成28年のネットオークション市場規模は、10,849億円(うち、CtoC部分3,458億円)、フリマアプリ市場規模は3,052億円となりました。”
経済産業省「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」より

 

今回は、「急速に拡大」とある、CtoC-ECに焦点をあてます。

 

 

フリマアプリの代名詞「メルカリ」

フリマアプリで代表的なものにメルカリがあります。
以下の調査データから見ても、フリマアプリの中ではメルカリが突出している様に見えます。

 

 話題のフリマアプリ、利用実態を調査!(マクロミル:2017年5月)
 https://www.macromill.com/honote/20170523/report.html

 

 フリマアプリ利用経験は46.6%、昨年より10.9ポイント増(MMD研究所:2017年7月)
 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1655.html

 

テレビCMで目にすることも多く、また、少し前にはテレビの情報番組でも「メルカリではこんなものまで出品されている!」といった形で報道され話題となりました。
転売禁止の注意事項の例示が、かつての「ヤフオクなどで」から「メルカリなどで」と変わってきているといった声も聞きます。

 

認知度を一気に増していると思われる「メルカリ」の利用動向について、スマートフォン視聴率データ 「Nielsen Mobile NetView」から、「ヤフオク」を比較対象としてみていきます。スマートフォン限定のデータである点にご留意ください。

 

 

どれくらいの人がメルカリを利用しているのか?

下図は、直近2017年5月のメルカリとヤフオクのスマートフォンに限った利用者数のデータです。

 

 

アプリとブラウザからの利用者合計であるトータルの数字でみると、メルカリ(Mercari)の利用者は約1,376万人スマートフォンネットアクティブユーザーの22.4%が利用するサービスとなっています。一方のヤフオク(Yahoo Auctions)は1,533万人(同24.9%)で、ヤフオク利用者の方が多い様です。

 

ただし、アプリの利用に限定してみると、見え方が変わってきます。
メルカリは1,299万人(同21.1%)ヤフオクは903万人(14.7%)メルカリ利用者の方が400万人程度多いようです。

 

トータルの利用者数ではメルカリ<ヤフオク
アプリの利用者数ではメルカリ>ヤフオクという構図です。
ヤフオクのトータル利用者数とアプリ利用者数の大きな乖離が要因となっています。
ブラウザ上で商品名検索した際に、ヤフオク内の商品ページがあがってくることがよくありますが、ヤフオクのトータル利用者数にはそういった所からのアクセスも多く含まれているのかもしれません。

 

 

メルカリの利用者数は伸びているのか?

メルカリ、ヤフオクのスマートフォンによる利用者数の推移を見てみましょう。

 

 

メルカリは、トータルの利用者数、アプリ利用者数ともに月ごとに若干の増減はありつつも増加傾向にあります。

 

ヤフオクは、トータルの利用者数は減少傾向にあり、アプリ利用者数も増えていません

 

アプリ利用者数では、1年前の段階ですでにメルカリがヤフオクを200万人ほど上回っていましたが、その差は更に広がり直近では400万人程度の差があります。
トータルの数字でも、メルカリはヤフオクに追いつき、追い越しそうです。

 

明らかに、「勢いはメルカリにある」ということが言えそうです。

 

 

メルカリは誰に支持されているのか?

下図は直近2017年5月におけるそれぞれのスマートフォン利用者数を性別、性年代別でみたものです(アプリとブラウザからの利用者合計)。

 

 

メルカリは男性よりも女性の利用者が多く、特に女性18-29歳、女性30代の利用者が多いことがわかります。
対してヤフオクは、女性よりも男性の利用者が多く男性50歳以上の利用者数が最も多くなっています。
属性ごとに利用者数を比較してみると、それぞれのサービスの支持層が異なることが鮮明に見えてきます。

 

利用率(リーチ)に着目すると、メルカリは最も利用率が高いのは女性18-29歳で43.2%。最も利用率が低いのは男性50歳以上で9.3%。その差33.9ポイントもの差があります。
一方ヤフオクは利用率最大の男性40-49歳(30.7%)と利用率最低の女性18-29歳(14.5%)の差は16.2ポイントとなっています。
メルカリはヤフオクに比べて、利用されている属性に偏りがあることがわかります。

 

 

メルカリ利用者とヤフオク利用者は重なっているのか?

下図は、スマートフォンにおけるメルカリとヤフオクの重複利用状況をみたものです。

 

 

全体(18歳以上男女)では、メルカリかヤフオクかのどちらかを利用した人は、スマホネットユーザー全体の38.0%どちらも利用した人が9.3%となっています。

 

どの属性でも「どちらも利用」した人が存在しますが、「メルカリのみ利用」、「ヤフオクのみ利用」、「どちらも利用」の3区分では、「メルカリのみ利用」もしくは「ヤフオクのみ利用」のどちらかの数字が大きくなっています
つまり、「どちらも利用」している人が多数を占めるわけではなく、属性によってどちらのサービスを使うかが比較的明確になっていると解釈できます。

 

以上、メルカリとヤフオクに絞ってスマートフォンユーザーの利用動向を比べてみました。

 

メルカリは女性を中心に利用者数を急激に伸ばした一方で、同じく女性の趣味・嗜好に特化したフリマアプリ「FRIL(フリル)」や「minnne(ミンネ)」などが登場。また、大手ECである楽天が手がける「ラクマ」のように大型プラットフォームによる動向にも目が離せません。

 

今後、フリマアプリがより幅広いユーザーを獲得してCtoC-EC市場をどこまで広げていくことができるのか、現在の支持層に留まるのか、更なる拡大の鍵はそこにありそうです。

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