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~最適化された広告掲載に向けて~
2015/11/19
2015/11/19

検索連動広告×言語解析エンジン
~最適化された広告掲載に向けて~

こんにちは。統合アドプラットフォーム事業推進部の姉崎です。
検索連動型広告商品「D2C Performance Ads」のメディアリクルーティングを担当しています。

 

今回は、言語解析辞書機能とD2Cで導入した新しい辞書エンジンの仕組みについて、実績データも踏まえてご紹介したいと思います。

 

前提:検索連動型広告掲載のトリガー

言語解析辞書機能とは、検索連動型広告ならではの検索キーワードと入稿キーワードのマッチングを支える機能です。

 

検索連動型広告では、検索キーワードという利用者の興味・関心をトリガーとして

 

(1) 検索キーワード(ユーザー入力キーワード = 検索クエリ)
(2) 入稿キーワード(広告主の購入キーワード)

 

上記2つのキーワードをいかにマッチングさせ、広告掲載するかが効率のよい顧客獲得を行うためのキモとなります。

 

ただ皆さんも日常生活で経験されていると思いますが、時には長文であったり、時には表記ゆれがあったり、ユーザー入力キーワードは非常に複雑です。
ここでは、複雑な検索キーワードをどう処理しているのか、D2C Performance Adsの実例を元に一部ロジックをご紹介したいと思います。

 
 

言語解析の仕組み(1):検索キーワードの形態素解析

D2C Performance Adsの言語解析処理は、検索クエリから広告用のキーワードを抽出する処理方法を採用しており、処理は下記の2段階で行われています。

 

(1) 検索クエリの形態素解析処理
(2) 形態素解析処理結果と入稿キーワードのマッチング(広告主購入キーワードとの突合)

 

形態素解析処理」とはコンピュータによる自然言語処理技術の一つで、簡単に言うと「文章を意味のある単語に区切り、辞書を利用して品詞や内容を判別すること」をいいます。身近なところですと、かな漢字変換や機械翻訳などにも採用されている技術です。

 

上記2段階の処理を図で表すとこうなります。

 

20151119-1

上記のように、検索クエリを機械的に形態素解析処理で名詞を抽出し、入稿キーワードとマッチングを行うのですが、形態素解析処理を行うことで、機械的な部分一致による抽出(上図:緑文字部分)といった、不自然なキーワードの抽出を抑制し、より関連性の高い広告を表示することが可能となりました。

 
 

言語解析の仕組み②:キーワードの正規化処理

さらに言葉というものは複雑で、全く同じ意味でも別の表現を使う事が多くあります。
D2C Performance Adsでは、異なる表記で同じ意味のキーワードを同一視するキーワードの正規化処理も行っていますが、主な正規化処理としては下記4つのタイプに大別されます。

 

20151119-2

類義語や関連語句についてキーワードを拡張することも可能ですが、単に拡張するだけでなく、コンバージョンに結び付かないような不用意な拡張を避けるべく、日々チューニングを行っています。キーワードと広告のレレバンシー、CTR実績等をふまえたシステム学習をいかに行うかが重要となるのです。

 
 

実績紹介:DSN各指標改善

さて、言語解析エンジンを切り替えることで実際にどのような効果がもたらされるのでしょうか。
D2C Performance Adsでは言語解析エンジンの切り替え後、以下のような結果が得られました。

 

20151119-3

上記グラフからは以下の傾向が見て取れます。

 

カバレッジ…大幅向上(+25%)
CTR…従来通りを維持

 

カバレッジの向上は、今までマッチング出来ていなかった検索クエリに対しても広告を表示できるようになったことを示し、CTRの維持は表示機会が増えてもレレバンシーを保っていることを表すため、従来と同様のパフォーマンスを出していることが言えます。

 

つまり、質を落とすことなく取り逃していた検索クエリにもリーチが伸び、広告掲載機会、ユーザー送客の増加に貢献できていると推測されます。

 

なお、D2C Performance Adsで導入された新しい言語解析エンジンの詳細は、D2Cスマイルでも掲載された下記記事と合わせてご覧ください。

 

※ビッグデータ分析で注目を集める「Apache Spark」とは
 (リンク:http://www.d2c-smile.com/201510285590

 

今回の機能改善により、表示機会は大きく増える結果になりました。
同時に、除外KWの設定、出稿ニーズに合ったKW設定等、広がる運用バリエーションに対しても柔軟に対応させなければなりません。本言語解析エンジンは、機械学習だけではなく手動でのチューニングも含めた細やかな改善を日々行うことで、より高い精度を実現すると考えています。

 

D2Cでは、今後も最新のデータ分析技術を広告配信最適化等に積極的に導入してまいりますので、機会があれば、この場でまた紹介させて頂きたいと思います。

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